遺品整理で捨ててはいけないもの｜大切な遺品を見落とさないためのチェックリスト

故人を亡くし、遺品整理に追われているみなさんは、何を捨てていいのか、大切な遺品を見落とすのではないかと不安に感じているかもしれません。
遺品整理は、故人との別れを乗り越え、新たな章を始めるための大切なプロセスです。

しかし、同時に、故人の思い出や大切なものを守るという責任も伴います。
今回は、遺品整理で捨ててはいけないものを具体的に解説し、チェックリストを用いることで、大切な遺品を見落とすことなく、安心して整理を進められるようサポートします。

遺品整理で捨ててはいけないものとは？

遺品整理で捨ててはいけないものは、大きく分けて「法的な理由」「手続き上の理由」、そして「トラブル防止の理由」の3つに分類されます。

1: 法的な理由

遺言書や現金、有価証券など、法律で保護されている遺品は、誤って捨ててしまうと、相続手続きに支障をきたしたり、トラブルに発展する可能性があります。

2: 手続き上の理由

故人の口座やサービスの解約など、手続きを進める際に必要な書類は、遺品整理の段階で捨ててしまうと、後々非常に手間がかかります。

3: トラブル防止の理由

故人の仕事関係の資料や土地の権利書、思い出の品など、トラブル防止のために必要な遺品は、捨ててしまうと、思わぬ損失やトラブルに繋がる可能性があります。

これらの理由に基づいて、遺品整理で捨ててはいけないものを具体的に解説していきます。

遺品整理チェックリスト：捨ててはいけない重要な遺品

遺品整理で捨ててはいけない重要な遺品を、カテゴリ別にわかりやすくリスト化しました。
それぞれの遺品がなぜ捨ててはいけないのか、その理由も具体的に説明します。

1: 重要な書類

・ 遺言書：故人の意思が明記された重要な書類です。
正式な書式で作られた遺言書は法的拘束力を持つため、遺品整理前に確認しなければなりません。
また、相続手続きを進める際にも遺言書が必要になります。

・ 預貯金通帳：故人の資産を把握するために必要なものです。
預金通帳は、故人が亡くなった後に口座にある現金を引き出す際に必要になります。

・ 証券類：故人が残した証券も相続財産に含まれます。
間違えて捨ててしまうことで相続トラブルに発展しないよう、大事に保管しておきましょう。

・ 権利書：土地や不動産の権利書も相続財産の確認に必要です。

・ 契約書：故人が契約していたサービスや会員情報の確認に必要です。
亡くなった後にサービスが登録されたままとなっており、支払いの請求がきてしまうといったことがないよう、契約書も捨てないようにしましょう。

・ 印鑑：実印や認印など、サービスごとに使用している印鑑が異なる場合があります。
必要な印鑑はすべて捨てずに保管しておきましょう。

・ 本人確認書類：運転免許証や保険証、マイナンバーカードなど、各種手続きやサービスの解約などの際に必要です。

2: 価値がある物品

・ 家具：アンティーク家具や有名デザイナーの家具など、価値のある家具は、専門業者に査定してもらうことを検討しましょう。

・ アート作品：絵画、彫刻、版画など、芸術的な価値のある作品は、専門業者に鑑定してもらうことをおすすめします。

・ 宝石：宝石は、専門業者に鑑定してもらうことで、その価値がわかります。

・ ブランド品：ブランドバッグ、時計、アクセサリーなど、高価なブランド品は、専門業者に買取を依頼することもできます。

3: コレクション

・ 音楽：レコード、CD、カセットテープなど、音楽コレクションは、音楽ファンにとって貴重なものです。

・ 映画：映画のポスター、パンフレット、DVDなど、映画コレクションは、映画ファンにとって貴重なものです。

・ 本：古書、初版本など、貴重な本は、古書店に売却することもできます。

・ 切手：切手コレクションは、コレクターにとって貴重なものです。

・ コイン：コインコレクションは、コレクターにとって貴重なものです。

4: 思い出の品

・ 写真：写真アルバム、写真立て、デジタル写真など、思い出の写真は、大切に保管しましょう。

・ 手紙：手紙、日記、メモなど、故人からのメッセージは、大切な思い出です。

・ 贈り物：故人からもらった贈り物も、大切な思い出です。

5: デジタル遺品

・ パソコン：パソコンの中には、故人の写真、動画、文書など、大切なデータが保存されている可能性があります。

・ スマートフォン：スマートフォンの中には、故人の連絡先、写真、メッセージなど、大切なデータが保存されている可能性があります。

・ 電子メール：故人の電子メールアカウントには、大切な情報や連絡先が保存されている可能性があります。

・ SNSアカウント：故人のSNSアカウントには、大切な思い出や情報が保存されている可能性があります。

まとめ

今回は、遺品整理で捨ててはいけないものを具体的に解説し、チェックリストを用いることで、大切な遺品を見落とすことなく、安心して整理を進められるようサポートしました。
遺品整理は、故人との別れを乗り越え、新たな章を始めるための大切なプロセスです。
故人の思い出や大切なものを大切に守りながら、整理を進めていきましょう。